会長挨拶

地域住民の命と健康を守り、保険医の経営を支える活動を推進

新年明けましておめでとうございます。
長崎県保険医協会のホームページにようこそいらっしゃいました。
長崎県保険医協会は長崎県下の医師・歯科医師、約1,900名で構成される団体です。昨年7月の第45回定期総会で創立44年となりました。
今年の干支は「卯(う)」。飛び跳ねる兎から卯年は「飛躍」、「向上」の年ともされています。協会も2023年を大きな「飛躍」、「向上」の年としたいと思います。
それでは12年前の卯年は、と振り返ると2011年、東日本大震災が起こった年です。日本中を震撼させた東京電力福島第一原発事故は未曾有の放射能汚染を引き起こしました。大震災の影響で円高が進み、最高で1ドルがなんと75円でした。それが昨年は円安が進み、9月には144円と150円に迫りました。12年間で日本の貨幣価値が半分になったことになります。
昨年の漢字は「戦」。2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻しました。映画の中の戦争が現実のものとなり、テレビやSNSでは連日生々しい現地の映像が報道されました。ロシアとウクライナの戦いの終焉は見えず、攻撃の応酬に戦況は泥沼的状態を呈しています。報道ではロシアが一方的に悪者になっています。しかし、9月に神戸で開催された反核医師の会で立命館大学名誉教授の安斎育郎氏の講演を聞き、目から鱗が落ちました。アメリカ合衆国によるウクライナ傀儡政権樹立とNATOへの勧誘。ロシア系ウクライナ人への迫害。ゼレンスキー政権によるフェイク(嘘)ニュースの数々。協会では12月に安斎教授を招き、オンライン講演会を開催しました。その模様は協会オンライン配信のYouTubeから視聴できますので、是非ご覧いただきたいと思います。
新型コロナウイルス感染症との戦いも4年目を迎えました。2022年1月から第6波が襲来、夏には第7波、そして今は第8波の真っただ中にいます。それでも世界的なwithコロナの趨勢は日本にも及び、マスクも防護衣もワクチンも治療薬もなく、徒手空拳で戦わざるを得なかった第1波の頃と比べると隔世の感があります。
「卯」には穏やかな兎の様子から「和」の意味もあるとされています。「戦」の年の次は「和」の年、皆が笑顔で暮らせる年になることを願いたいと思います。

2023年1月1日
長崎県保険医協会
会長 本田孝也