健康一口メモ/睡眠時無呼吸症候群(SAS)

健康一口メモ/睡眠時無呼吸症候群(SAS)

 睡眠時無呼吸症候群は寝ている時に何度も息が止まる病気です。この病気を持っている患者さんは眠りに入ると、のどの筋肉が緩んで、空気の通り道を塞ぎ、呼吸ができなくなります。無呼吸のあとに息を吹き返しますが、十分に睡眠をとっても熟睡感がなく、日中に強い眠気がくるために、仕事や車の運転が辛いといった症状が出ます。また、睡眠中のストレスのために、夜間の排尿回数が増えたり、起床時の血圧が高くなったりします。一般的には中年男性に多いと言われますが、女性でも50歳をすぎるとこの病気が増えます。
 診断は問診や診察のみでは困難で、睡眠時のモニタリングを行うことが必要となります。通常は、自宅や入院にて睡眠検査を受けることが必要です。
 治療法ですが、体重増加が原因の場合は減量が有効です。適正なカロリー摂取と有酸素運動を中心とした運動療法で減量を図ることが必要です。軽症の場合にはマウスピースを使って下の顎を前に出すことで息をつきやすくする治療をおすすめします。重症になると鼻マスクの人工呼吸器であるシーパップ(CPAP)で治療することになります。治療が上手くいくと、睡眠の質が改善し、朝起床時にリフレッシュ感が得られます。また、眠気がなくなるために、仕事の効率が改善し、安心して車の運転ができるようになります。
 いびきや無呼吸の指摘を受けた方、ご自分の睡眠に満足していない方は専門の医療機関を受診されてください。(2016年3月放送)