健康一口メモ/動脈硬化の予防

動脈硬化の予防

 全身に酸素や栄養素を運ぶ動脈の壁が、様々な物質が貯まることによって厚くなると、動脈が狭くなって血液の流れが悪くなります。このような状態を動脈硬化と呼びますが、動脈硬化によっておこる心筋梗塞や脳梗塞などは、がんと並ぶ主な死因であり、命を落とすことがなくても、心不全による入院をくり返したり、麻痺などの後遺症が残ったりして、生活の質を著しく損なってしまいます。
 動脈硬化の予防には、脂質異常症、高血圧症、糖尿病などの危険因子を早い時期から総合的に管理することが重要であるとされています。健康診断などでこのような危険因子を指摘された場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
 動脈硬化性疾患予防ガイドラインでは、コレステロール値、血圧、血糖値などについて管理目標が定められており、まずは生活習慣の改善に取り組むことが大事です。具体的には、禁煙、標準体重の維持、脂肪分・乳製品・卵黄の摂取を抑える、魚類・大豆製品の摂取を増やす、野菜・果物・海藻などの摂取を増やす、食塩の摂取を控える、アルコールの過剰摂取を控える、ウォーキングなどの有酸素運動を毎日30分以上行う、などの取り組みが有用とされています。このような努力を行っても危険因子の管理目標が達成できない場合は、薬物療法が必要となります。
 人は血管とともに老いる、という言葉があります。健やかに老いるためにも、日ごろから動脈硬化の予防に努めることが大切です。(2016年8月放送)