健康一口メモ/咳エチケット

咳エチケット

 暑かった夏もすぎ冬が近づいてきました。今年も風邪やインフルエンザの流行が予想されます。
 これからの季節、風邪をひいた時には周囲の人にうつさないように配慮する必要があります。これを咳エチケットといいます。では、どのようにすると人にうつすことが避けられるでしょうか。風邪の感染経路は二つあります。一つは、咳やクシャミで菌やウイルスを空気中にまき散らしてしまい、それを他の人が吸い込んでしまって感染する場合。もう一つは、菌やウイルスが手などに付いてしまった後に、何らかの経路で他の人の口や鼻に入り込んで感染する場合です。
 これらを防ぐため、咳やクシャミが出る時には、近くの人から顔をそらし、ティッシュなどで口と鼻を抑えましょう。使った後のティッシュには風邪のウイルスや菌が付いているので、すぐに捨ててしまいましょう。手で口や鼻をおさえた場合には、すぐに手を洗います。その際、手につばや鼻水がついたままで水道の蛇口などに触れないようにしましょう。口や鼻をおさえるのにハンカチを使うと、それに菌やウイルスが付いてしまうので、ハンカチの使用は避けたほうがよいです。
 また、できるだけマスクを使用します。マスクでは口と鼻の両方を覆うようにし、隙間がないようにします。マスクは不織布製マスクという一般に売られているもので十分です。
 そして、風邪をひいたら早めに医療機関を受診し、適切な治療を受け、ゆっくり休養してください。(2016年11月放送)