2016年インフルエンザワクチン
2015年~2016年のシーズンから、日本でも四価のインフルエンザワクチンが使用されることになりました。
インフルエンザはA型、B型、C型が存在します。このうちC型の病原性は一般的には低く、ワクチンで予防する対象には含まれていません。問題となるのはA型とB型です。A型、B型インフルエンザは複数のタイプが存在し、毎年流行するタイプが変化します。この流行の変化に対応するため、前年の流行、南半球での流行状況などを踏まえて、ワクチンを製造しています。
これまで日本ではA型2種、B型1種、合計3種類の入った3価ワクチンを使用してきましたが、ここ数年B型インフルエンザが2種類同時に流行する傾向が強くなってきたため、2016年よりB型を1種類増やしてA型2種、B型2種の四価ワクチンの導入となりました。
インフルエンザワクチンは発病予防効果に加え、たとえ発病しても重症化を防ぐ効果も報告されています。昨シーズンはタミフルの効かないインフルエンザウイルスも検出されており、ワクチンの接種がすすめられます。
またワクチンには、みんなでワクチンを接種することによりインフルエンザの流行が抑えられることが期待され、ひいては赤ちゃん、妊婦さん、高齢者の方など、病気に弱い人をみんなで守ることができます。流行を最小限に食い止めるため、ワクチン接種をお願いいたします。(2016年1月放送)