健康一口メモ/百日咳

百日咳

 百日咳は、百日咳菌という細菌で起こる感染症です。最初は、咳、鼻水などの普通の風邪症状で始まり、次第に咳がひどくなり、百日咳特有の咳が出始めます。顔を真っ赤にしてコンコンと激しく咳込み、最後にヒューッと音を立てて大きく息を吸う発作となります。咳がひどいので、吐いたり、まぶたがはれたり、顔面に班点状の出血がみられることもあります。肺炎や脳の合併症で重症になることもあります。
 さらに、乳児では、特徴的な咳が出ずに無呼吸状態から、呼吸停止にいたり、死亡することさえあります。従来、百日咳は、子どもの病気とのイメージがありましたが、最近は、むしろ大人に多く見られます。子どもの時に予防接種をした人でも、獲得したワクチンの効果が、成長とともに次第に低くなり、百日咳に対する免疫力が低下し、それが、大人の百日咳が増えてきた原因と考えられています。
 大人の百日咳では、咳は長引きますが、子どものような典型的な症状が見られず、多くの場合、症状は子どもに比べて軽いため、自分自身が百日咳にかかっていることを知らないで、周囲の人や重症化しやすい乳児へうつしていることがあり、注意が必要です。
 咳が長引いている方は、決して放置せず、できるだけ早めに受診されることをおすすめします。また、百日咳の予防には、四種混合ワクチンが大変有効です。生後3カ月になったら、できるだけ早く、予防接種をお受けください。(2016年2月放送)