健康一口メモ/赤ちゃんのワクチン

赤ちゃんのワクチン

 赤ちゃんは生まれてから数カ月間はお母さんの胎盤から感染症に対する抵抗力となる抗体を譲り受けるため、あまり病気になりません。しかしその抗体は徐々に減少し失われます。そのため生まれた後は赤ちゃん自身で抗体を作り、感染症と闘わなくてはいけません。その方法としては赤ちゃん自身が感染症になり抗体を作ることが挙げられます。しかし赤ちゃんの免疫力を考えますとよい方法とはいえません。命に係る可能性もあります。もう一つはワクチン接種です。より早期により安全に抗体を作ることが可能です。確かにワクチン接種に副作用はあります。しかし実際ワクチンを打たずにその病気になった場合を考えると、ワクチン接種は何倍も有益です。
 私の経験ですが、ヒブ、肺炎球菌ワクチンが定期接種になる前は毎年何名か細菌性髄膜炎のお子さんを診てきました。高熱、嘔吐、けいれん、意識障害を来す恐ろしい病気で乳幼児が主にかかります。亡くなったり、寝たきりになることもあります。ヒブ、肺炎球菌が定期接種となってからは細菌性髄膜炎を診なくなりました。
 予防接種は生後2カ月より可能です。かかりつけ医に事前、または初回接種時に今後のスケジュールをたててもらうことをおすすめします。複数同時接種もできますので通院はさほど多くなりませんのでご心配なく。同時接種だから副作用が強いということもありません。(2016年5月放送)