赤ちゃんのウンチのお話
生まれたばかりの赤ちゃんのウンチは、黒っぽい胎便から生後数日で黄色のベットリとしたウンチへと変わります。そして、山吹色から黄緑色のウンチを1日に数回出すようになります。この時にみられる緑色の便は、母乳栄養児、人工栄養児を問わす、心配ないことになっています。また、ウンチに白い粒が混じるのも心配ありません。
母子手帳の1カ月目のページには、生後2週間目、1カ月目などのウンチの色を比べる色見本があります。ウンチの色が白っぽいようでしたら、早めに小児科へ相談しましょう。胆道閉鎖症を早期に発見するための大切なポイントとなります。
1カ月検診の前後から、ウンチの回数が減ってきますが、何日出なければ便秘だ、といった定義はありません。お乳の飲みが悪くなったり、吐きやすくなったり、何となく機嫌がわるい時には、お尻を綿棒で刺激して反応をみてみましょう。
下痢は、赤ちゃんの機嫌やお乳の飲みを悪くしがちですが、小児科医の適切なアドバイスで、元気な日常をむかえましょう。
心配なウンチに血便があります。硬いウンチで肛門が切れたものならば急ぐことはありませんが、細菌性腸炎や腸重積症の場合があります。顔色が優れなかったり、腹痛がある時または、ウンチが気になる時にはウンチを持って、小児科を受診しましょう。赤ちゃんのウンチは健康状態のバロメーターのみならず、病気発見の入り口として大切なものです。(2016年8月放送)