赤ちゃんの夜泣きについて
赤ちゃんの夜泣きに手を焼いているお母さんたちは、毎晩決まったように泣き出す我が子にどうすればよいのか、とても悩みます。夜泣きは約7割のお母さんが経験することですが、夜泣きの原因はいまだに分かっていません。
ところで夜泣きの問題は、日本を含むアジアの一部のみでみられ、欧米諸国ではほとんど意識されていないということをご存知でしょうか。これは夜寝る時に、赤ちゃんと添い寝で寝るか、他の部屋で寝るかという生活様式の違いが大きいようです。そうはいっても生活様式を変えるというのは解決になりません。しかしここから1つのヒントは得られます。それは泣いているのをしばらくほおっておいても特に問題はないということです。
お腹がすいている、オムツが汚れている、熱があるなどの、はっきりした泣く理由がある時は、その対応をしてあげましょう。そんな理由がない時は、しばらく様子を見て、自然に眠るのを待ってもよいと思います。自然に寝ることを数回繰り返すことができれば、夜泣きはなくなります。泣き止ませなければいけない、という医学的な理由はありません。
ただし、他の家族や隣近所への配慮からどうしても泣き止ませたい時は、抱っこする、ゆっくり揺らす、外気にあてる、ドライブ、一回起こす、などは試してもよいでしょう。
大事なことは、夜泣きは病気や育て方の間違いなどではなく、誰にでもあることで、そのうち自然になくなるので余裕を持って対応することです。(2016年11月放送)