健康一口メモ/乳がん検診、受けましょう

乳がん検診、受けましょう

 乳がんと聞いて、皆さんは何を連想しますか?
 島倉千代子さん、綾戸智恵さん、山田邦子さん、田中好子さん、最近では北斗晶さんも乳がんをカミングアウトされましたね。
 乳がんは「おっぱい」にできる悪性腫瘍です。女性がかかりやすいがんの第一位です。日本では年々増加傾向にあり、現在(2016年)12人に1人がかかると言われています。40歳代後半から50歳代でピークがあり、ちょうど子育て・介護・仕事など、家族や社会の中心を担う世代に一致しますから、乳がんを見つけることは、本人ばかりではなく、家族や周囲の人にとっても、大切なことになります。
 乳がんを予防する方法は判っていませんが、早期に発見して治療すれば、乳がんは治る可能性がとても高い病気です。その早期発見のための手段が、定期的な乳がん検診と自己検診です。現在、日本では40歳以上の女性に、2年毎のマンモグラフィを併用した乳がん検診をすすめています。一番乳腺が落ち着いて判りやすい、生理が始まって1週間から10日目頃を目安に、乳がん検診を行っている医療機関を訪れてください。
 それから月1回程度の定期的な自己検診を行うことで、症状がなくても2㎝以下の一円玉くらいの大きさのしこりを見つけることはむずかしくはありません。もちろん、しこりのすべてががんとは限りませんから、そのような場合、外科の乳腺専門医の外来を受診されてください。(2016年1月放送)