健康一口メモ/胆管がん

胆管がん

 胆管がんは、胆管にできるがんです。胆管は、肝臓で作られた胆汁の通り道で肝臓から腸までつながった細い管です。胆管がんは、あまり聞きなれない病気ですが、最近増えています。症状は、黄(おう)疸(だん)が代表的で、顔や体の色が黄色くなります。本人が気付かなくても、家の人から「顔が黄色い気がする」と言われ病気が見つかることもあります。血液検査で肝機能の異常を発見されることもあります。また、お腹の超音波検査で胆管が太くなって診断されることもあります。このような症状は、胆管にできたがんが、胆管をふさいで、胆汁の流れが悪くなるために起こります。
 治療は、手術が選択されることも多いのですが、手術だけでなく、抗癌剤、放射線治療などと組み合わせる治療が多く行なわれています。手術でがんが切り取れなくても、胆汁の流れを良くするために、内視鏡で治療します。十二指腸から胆管がんで詰まった胆管にストローのような細い人工の管を挿入し、胆汁の通り道を作る治療を行います。
 胆管がんの治療成績は年々向上しています。早期発見ができれば、手術で完全にがんを取り除き、再発率も低く抑えることができます。早期発見のためには定期検診が大きな役割をしますので、血液検査、腹部超音波検査などを積極的に行ってください。(2016年3月放送)