健康一口メモ/膵癌のお話

膵癌のお話

 膵臓は胃の裏側にある臓器で、背中側に張り付くように存在しています。胃の出口のすぐ近くの十二指腸につながっており、そこから膵液という強力な消化液を分泌しています。また、インスリンと呼ばれる血糖を下げるホルモンも分泌しており、膵臓の働きが弱ると糖尿病を発症します。
 膵がんは膵臓にできる悪性腫瘍です。症状が出にくく採血や内視鏡などの検査ではみつけるのが難しいため進行した状態でみつかることが多く、胃がんや大腸がんよりもたちの悪いがんとされています。原因は遺伝、お酒、タバコなどが知られており、近年増加しているがんの一つです。
 先ほど述べたとおり進行した状態でみつかることが多いのですが、がんができる場所によっては黄疸やおなかの痛み、背中の痛みなどの症状がすぐに出ることがあり、発見が早ければ手術で治る可能性があります。おしっこが濃くなる、白目が黄色くなる、などの黄疸の症状が出たら、すぐに医療機関を受診しましょう。また、糖尿病を発症したり、もともとの糖尿病が急にひどくなった場合には膵がんがかくれている場合がありますので、詳しい検査を受けましょう。手術以外でも抗がん剤や放射線による治療も進歩していますので、治療には色々な方法を組み合わせることが必要です。膵がんは怖い病気ではありますが、早期発見と治療の工夫により克服できることも多いため、心配な場合は、まずかかりつけの医師に相談しましょう。(2016年11月放送)