健康一口メモ/子宮内膜症

子宮内膜症

 女性の骨盤の中には、子宮、卵巣、卵管といった臓器があります。成人女性の子宮はニワトリの卵LLサイズくらいの大きさで、平滑筋(へいかつきん)という筋肉の塊でできており、西洋梨のような形をしています。子宮の内側は子宮内膜で覆われており、子宮内腔面といいます。月に一回内膜が剥(は)がれてでてくるのを月経または生理といいます。
 本来子宮の内側にある内膜の組織が、子宮内腔面以外の場所にできるものを「子宮内膜症」といいます。多くは骨盤内にでき、卵巣にできたものは、溜まった内容液がチョコレートを溶かしたような状態になっているので、卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)と呼ばれます。子宮にできたものは子宮腺筋症と呼ばれます。また、まれに骨盤以外の場所にもできることがあります。しかし、なぜ子宮内膜症が起こるのかはまだ十分わかっていません。
 おもな症状は月経時の痛み、性交渉時の痛み、排便痛などがあり、不妊症の原因にもなることがあります。
 以前に比べて月経時の痛みがひどくなっている方、なかなか子どもができない方は、産婦人科に相談することをおすすめします。年齢や内膜症の程度により治療法は異なります。薬で症状を軽くしたり、内膜症の進行を抑えることも可能ですが、手術が必要な場合もあります。まずは、かかりつけの産婦人科医によく相談することが大切です。(2016年4月放送)