健康一口メモ/卵巣腫瘍について

卵巣腫瘍について

 卵巣は、女性の体において、子宮の左右に一つずつある臓器です。通常、直径2~3㎝程度の大きさをしています。卵巣に発生した「はれもの」を卵巣腫瘍といいます。多くは卵巣の片側に発生しますが、両側に発生することもあります。
 卵巣腫瘍はその経過から、良性、悪性、境界悪性(いわゆる中間型)の三つにわけられます。若い女性に見られる良性腫瘍の一つに、「奇形腫」と呼ばれるものがありますが、その内容は脂肪、髪の毛、歯などが含まれます。悪性卵巣腫瘍とは、いわゆる「卵巣がん」のことです。腫瘍の成分に、未熟な部分があると卵巣がんと診断されます。
 卵巣腫瘍の症状としては腹部膨満感や頻尿感がありますが、小さいうちは多くが無症状です。腫瘍が大きくなると、ねじれたり破れたりして、急激な強いお腹の痛みで腫瘍が見つかることがあります。そのような時の腫瘍は、多くが直径5㎝以上の大きさをしています。
 通常、良性の卵巣腫瘍が疑われる場合は内視鏡で腫瘍を摘出する手術が可能ですが、卵巣がんが疑われる場合にはお腹をあける手術が必要になります。卵巣がんの場合、手術をしたあとの検査結果によっては術後に抗がん剤が使われます。卵巣腫瘍は、かなり大きくならないと自分で気づくことはできませんので、婦人科検診を毎年必ず受診し、気になることがある場合には、かかりつけ医へ早めに相談されることをおすすめします。(2016年8月放送)