健康一口メモ/疲れ目

疲れ目

 疲れ目は多くの人が抱える悩みで、その症状は様々です。目がかすむ、視力が落ちた、ピントが合わない、目が重いなどがあります。目の症状にとどまらず、頭痛、肩こり、首や背中の痛みなど全身の症状を伴うこともあります。又、イライラしたり、ストレスを感じることもあります。
 原因の一つは調節異常です。これは老眼と呼ばれる目の老化現象です。近い距離にピントを合わせる調節力が弱くなるために、手元が見えにくくなったり、本を読んだり字を書いたりする作業に支障をきたします。四十代後半くらいから極めて多くの人が体験するものです。
 症状の改善には、老眼鏡という手元を見る専用のめがねが必要です。すでにめがねを使用している方は、めがねが自分の年齢に合っているか、使用目的に合っているか、遠くを見る時用と近くを見る時用のめがねの使い分けができているか確認が必要です。
 また、生活環境や仕事の環境も疲れ目と密接な関係があります。長時間にわたりパソコンや携帯電話の画面を見る機会が増えています。この作業による疲れ目は、若い人たちにとっても深刻な問題となっています。部屋の明かりの調整や適切な休養、運動による気分転換が大切です。
 めがねの使用では解決できない目の不具合が原因のこともあります。疲れ目が長引いて日常生活に支障を来すような場合は、眼科医の診察を受けられることをおすすめします。その時は是非、現在使用中のめがねをお持ちください。(2016年2月放送)