健康一口メモ/加齢黄斑変性

加齢黄斑変性

 眼底の中心部は、黄斑と呼ばれ、視力に深く関わっています。黄斑は、加齢とともに、老廃物が蓄積されたり、光から神経細胞を守る役目を果たす色素が減少したりして、老化が進みます。このような黄斑の加齢変化が原因で起こる病気が加齢黄斑変性で、欧米では失明原因の一位に挙げられ、超高齢社会の日本においても急増しています。
 加齢黄斑変性には、前駆(ぜんく)病変、萎縮(いしゅく)型、滲出(しんしゅつ)型があります。この中で、視力低下の進行が早いものが、滲出型加齢黄斑変性です。これは、脈絡膜(みゃくらくまく)新生血管という異常な血管が生じ、眼底に出血や腫れを起こすため、光を感じる網膜が障害され、視力が低下します。網膜には神経細胞があり、いったん機能を失ってしまうと元に戻りません。したがって、できるだけ早く受診し、この異常な血管を抑えて、視力低下の進行を防ぐことが重要です。
 治療を受けなければ、半年〜一年程度で新聞の大きな字も読めなくなりますが、特殊な薬を目に注射することで、病気の活動を抑え、良好な視力を維持できるケースもあります。ただし、再発が多いので、病状が落ち着いた場合でも、注意が必要です。
 加齢黄斑変性は、「直線が歪んで見える」、「中心が暗い」、「見ようとするものが見えない」などの症状が出ますが、片方の目が見えなくなっていても、よい方の目がカバーして気づかないこともあります。片目ずつ自分でチェックを行うことが大切で、異常があれば眼科を受診しましょう。(2016年12月放送)