健康一口メモ/PSAが高いと言われたら

PSAが高いと言われたら

 PSAとは前立腺特異抗原の略で、前立腺がんを発見するためや進行具合を判断する腫瘍マーカーとして用いられています。
 前立腺がんは一般的には進行が遅くておとなしいがんと言われています。しかし中には性質の悪い前立腺がんがあり、進行が早く骨などに転移して痛みや麻痺を起こし、再発したりして、命に関わるものもあります。
 前立腺がんの診断の意義は、性質の悪いがんを早期に発見し、適切な治療をするというところにあります。前立腺の体積が大きな時や、前立腺に炎症がある時は、がんでなくてもPSAが上がることがあります。PSAの動きの経過を見るという選択肢もあります。
 気をつけていただきたいのは、60歳代よりも若い人で、父親や兄弟に前立腺がんの人がいるような場合や、PSAの経過をみていて急激に上昇する場合や、前立腺が大きくないのにPSAが高い場合です。排尿の症状などの問診とエコー検査や前立腺触診や、場合によってはPSAの経過をみたりMRI検査を行ったりします。最終的には前立腺組織を針で取って顕微鏡で見て、前立腺にがん細胞があるかどうかや、がんの性質の悪さの程度を調べる精密検査を行います。
 がんが判明した場合、広がりや転移の様子を調べて、治療方針を決めることになります。前立腺がんの診断や治療についてだんだんに分かってきていますので、PSAが高いと言われたら泌尿器科専門医を受診して相談してください。(2016年11月放送)