健康一口メモ/骨粗鬆症治療中の歯科受診

骨粗鬆症治療中の歯科受診

 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療を受けている方の歯の治療についてお話をします。骨粗鬆症とは、骨が脆(もろ)くなって骨折しやすくなる病気ですが、現在では飲み薬や注射薬で治療することが一般的です。ところが最近、骨粗鬆症の薬を使っている方が歯の治療に来られて、歯を抜く治療をした後、歯を抜いた部分の傷が治らないことであごの骨が腐ってしまう顎骨壊死(がっこつえし)という病気が報告されるようになりました。
 この病気に対して特に注意が必要なのは、空腹時に飲むように言われている飲み薬を四年以上飲んでいる場合か、6カ月に1回注射する薬を使用している患者さんです。この病気は一旦かかるとなかなか治らず、ひどい場合にはあごの骨を切断しなければならいため十分な注意が必要です。ただ、この病気にかかるのは1万人に1人程度であるため、ひどく神経質になる必要はないと思います。しかし、骨粗鬆症の治療をしていて歯の治療を受ける場合には、担当する歯科医師に骨粗鬆症の薬を飲んでいることを伝え、この病気に関する説明を十分に受け、さらに治療後に傷が治りにくいと感じたらすぐに申し出ることが必要です。
 この病気は予防が大切です。かかりつけ歯科医のところでお口の定期検診を継続して口の中を常に清潔にすることが最も重要であると考えられます。(2016年6月放送)