おしっこに血が混じったら~血尿は体の赤信号
血尿とは、尿の中に血液が含まれている状態です。血尿には、大きく分けて、目で見て明らかに分かる肉眼的血尿と、尿に含まれる血液が非常に少なくて、尿検査をして初めて分かる顕微鏡的血尿があります。
健康診断では、およそ一割の方に尿潜血反応の陽性が出ます。尿潜血反応とは、尿中の少量の血液を、試験紙を用いて簡便に調べる検査です。健康診断で異常があっても、多くの方は重大な病気がある訳ではありません。しかし、中には腎臓がんや膀胱がん、あるいは腎臓の炎症などが発見される場合もあります。尿の症状がなくても尿潜血反応が陽性の場合には、泌尿器科や腎臓内科受診をおすすめします。血尿の程度だけではなく、白血球や細菌などが混じっていないか、顕微鏡でもっと詳しく尿を検査してもらい、さらには超音波検査で腎臓や膀胱の異常がないかを調べてもらいましょう。
肉眼的血尿が出た場合は、特に注意が必要です。脇腹が痛んで血尿が出た場合には、尿路結石の可能性が高く、排尿時の痛みと一緒に血尿が出た場合には膀胱炎が多くみられます。高齢者で、何の痛みもなく血尿だけが出た場合には、腎臓がんや膀胱がんの可能性があります。このように、肉眼的血尿の場合には重大な病気が潜んでいることが多いのです。いったん血尿が止まっても、病気が自然に治ったと自分で勘違いせずに、泌尿器科専門医を受診し、超音波検査、場合により内視鏡検査やCT検査などの精密検査を受けることが重要です。(2019年12月)
健康診断では、およそ一割の方に尿潜血反応の陽性が出ます。尿潜血反応とは、尿中の少量の血液を、試験紙を用いて簡便に調べる検査です。健康診断で異常があっても、多くの方は重大な病気がある訳ではありません。しかし、中には腎臓がんや膀胱がん、あるいは腎臓の炎症などが発見される場合もあります。尿の症状がなくても尿潜血反応が陽性の場合には、泌尿器科や腎臓内科受診をおすすめします。血尿の程度だけではなく、白血球や細菌などが混じっていないか、顕微鏡でもっと詳しく尿を検査してもらい、さらには超音波検査で腎臓や膀胱の異常がないかを調べてもらいましょう。
肉眼的血尿が出た場合は、特に注意が必要です。脇腹が痛んで血尿が出た場合には、尿路結石の可能性が高く、排尿時の痛みと一緒に血尿が出た場合には膀胱炎が多くみられます。高齢者で、何の痛みもなく血尿だけが出た場合には、腎臓がんや膀胱がんの可能性があります。このように、肉眼的血尿の場合には重大な病気が潜んでいることが多いのです。いったん血尿が止まっても、病気が自然に治ったと自分で勘違いせずに、泌尿器科専門医を受診し、超音波検査、場合により内視鏡検査やCT検査などの精密検査を受けることが重要です。(2019年12月)