インフルエンザ予防のための口腔ケア
今年もまたインフルエンザの季節がやってきました。インフルエンザは感染力がとても強く、子どもやお年寄りは症状がひどくなりやすいことで知られています。ふつうの風邪とは違い、38度以上の熱、寒気、関節や筋肉の痛み、倦怠感などがみられます。
症状がつらいため、予防接種、手洗い・うがい、マスクなどで予防対策をしている方も多いでしょう。実は、毎日しっかり歯磨きをして、お口の中に住んでいる細菌を減らしておくことも、インフルエンザ予防対策としてとても効果的です。
インフルエンザウイルスは、お口の中に入ってきても、そのままではのどの粘膜の中に入り込むことはできません。入り込むのを手助けするのが、もともとお口にいた細菌です。細菌から出た酵素が、ウイルスが身体の中へ侵入するのを許してしまうのです。
のどの粘膜に侵入したウイルスは、その後24時間で百万個にまで増え、身体にさまざまな症状をもたらします。みるみる増えるよう手助けするのも、お口の細菌から出た酵素です。インフルエンザ治療薬の中にはこの段階に作用するお薬もあります。そのためもともとお口に住んでいた細菌が多い人は、薬の効果が表れにくくなってしまいます。
毎日の歯磨きをしっかりしてお口の中をきれいにすると、お口の細菌が減るので、インフルエンザにかかる人を十分の一に減らすことができると言われています。
インフルエンザ予防のためにも、ぜひ毎日の口腔ケアを心がけましょう。(2019年12月)
症状がつらいため、予防接種、手洗い・うがい、マスクなどで予防対策をしている方も多いでしょう。実は、毎日しっかり歯磨きをして、お口の中に住んでいる細菌を減らしておくことも、インフルエンザ予防対策としてとても効果的です。
インフルエンザウイルスは、お口の中に入ってきても、そのままではのどの粘膜の中に入り込むことはできません。入り込むのを手助けするのが、もともとお口にいた細菌です。細菌から出た酵素が、ウイルスが身体の中へ侵入するのを許してしまうのです。
のどの粘膜に侵入したウイルスは、その後24時間で百万個にまで増え、身体にさまざまな症状をもたらします。みるみる増えるよう手助けするのも、お口の細菌から出た酵素です。インフルエンザ治療薬の中にはこの段階に作用するお薬もあります。そのためもともとお口に住んでいた細菌が多い人は、薬の効果が表れにくくなってしまいます。
毎日の歯磨きをしっかりしてお口の中をきれいにすると、お口の細菌が減るので、インフルエンザにかかる人を十分の一に減らすことができると言われています。
インフルエンザ予防のためにも、ぜひ毎日の口腔ケアを心がけましょう。(2019年12月)