皮膚科/尋常性乾癬

尋常性乾癬

 尋常性乾癬とは、青年期から中年期に発症する白っぽい表面のカサカサがある赤い皮膚症状が特徴の慢性再発性の皮膚病です。
 乾癬の症状のある皮膚は正常な皮膚と比べて約三十倍ほど表皮が異常に増殖していることを特徴としています。
 これまでは塗り薬のステロイド軟こうやビタミンD3軟こうを一日二回以上塗る治療や光線療法が行われており、飲み薬では抗ヒスタミン剤、ビタミンAの他、免疫抑制剤も使用されています。
 最近では塗り薬が進化してステロイドとビタミンD3軟こうを配合した一日一回の外用でよいものや、頭皮に対してはシャンプーに配合された薬なども登場してより簡単で効果的なお薬が出てきました。これらは患者さんのQOLの改善に役立っており、病院で処方してもらうことができます。
 また頻度は低いのですが、乾癬の合併症として関節症性乾癬があります。慢性関節リウマチに似た関節痛や関節の骨破壊、変形を起こします。これらは発症したら回復困難なのでできるだけ早期の治療が必要です。そこで注目されている治療が生物的製剤の皮下注射です。乾癬の発症に関係する免疫異常を起こさせないようにする事で症状を改善していきます。
 これらは大学病院などの専門外来で取り扱っています。乾癬の治療中で、関節に異常を感じる患者さんや、これまでの治療が無効だった難治性の皮膚症状が適応になります。一度かかりつけの皮膚科医にご相談ください。(2019年12月)