子どもの発達について
昔、日本には旅をする人のため、大きな街道では一里毎に目印を置き、一里塚としました。外国にも同じようにマイルストーンと呼ばれる目印があります。そこから子どもの発達の指標になる目安を「発達のマイルストーン」といいます。具体的には、首が座るのが3カ月、お座りは7カ月、這い這いは9カ月、一人歩きは1歳という具合で、これはよく知られているところだと思います。さらにその先を言うと、階段を這って上るのは1歳半、1段ずつ歩いて上がるのが2歳、数秒間の片足立ちが3歳となります。これらは体を使った大きな動きの発達ですが、その他にも手先を使った細かい運動の発達、言葉や理解度でみる知的な発達にもそれぞれ発達のマイルストーンがあり、子どもの発達はそれらを総合的に判断していきます。
しかしここで大事なことは、マイルストーンはあくまで目安であって、多くの子を平均するとその辺でできるようになるという意味です。例えば一歳で歩かないからと言ってすぐに発達が遅れているということにはなりません。発達の進み方にはかなりの個人差があり、ときには発達の順番が違うことも珍しくありません。兄弟や同じ時期に生まれた他の子と比較して、遅いとか早いとか考えてもあまり意味のないことなのです。その子一人一人の発達の段階を正しく評価してあげることが大事です。
発達について気になることがあれば、お気軽にかかりつけの小児科で御相談ください。(2019年12月)
しかしここで大事なことは、マイルストーンはあくまで目安であって、多くの子を平均するとその辺でできるようになるという意味です。例えば一歳で歩かないからと言ってすぐに発達が遅れているということにはなりません。発達の進み方にはかなりの個人差があり、ときには発達の順番が違うことも珍しくありません。兄弟や同じ時期に生まれた他の子と比較して、遅いとか早いとか考えてもあまり意味のないことなのです。その子一人一人の発達の段階を正しく評価してあげることが大事です。
発達について気になることがあれば、お気軽にかかりつけの小児科で御相談ください。(2019年12月)