整形外科/中高年の膝の痛み

中高年の膝の痛み

 中高年の方の膝の痛みの原因として最も多い病気は変形性膝関節症です。レントゲン検査で膝に何らかの異常が見つかる人は日本に二千五百万人いるといわれ、約六人に一人という高い割合です。
 この病気が多いのは四十歳台以降ですが、それより若い方でも昔の膝のけがが元になって起こることがあります。また、O(オー)脚(きゃく)の方に起こりやすい特徴があります。
 はじめの頃は立ち上がる時や歩き出す時に痛みを感じますが、次第に膝の屈伸や階段歩行で痛くなり、ひどくなると平地を歩くだけでも痛くなります。
 診断には膝の診察とレントゲン検査が最も重要です。診察では主に膝に水が貯まっていないか、レントゲン検査では骨の表面にある軟骨がすり減って骨と骨の間隔が狭くなっていないか、骨に変形がないかを調べます。
 治療法は①日常生活指導(膝の負荷を減らす、減量するなど)、②薬物療法(湿布、飲み薬、ヒアルロン酸関節内注射など)、③理学療法(運動療法、筋力訓練など)、④装具療法(足底板、サポーターなど)があります。これらの治療を行うことで患者さん百人のうち九十八人は症状が緩和するといわれています。
 しかしながら病気の程度や、どうしても膝の負担が多くて、これらの治療で良くならない時は、手術が必要になる場合があります。手術が必要になる前に膝の痛みの原因を的確に診断し、早期治療を行うため、まずは近くの整形外科を受診されることをおすすめします。(2019年12月)