いろんな中耳炎の話
耳は外耳、中耳、内耳といった3つの部分に分かれていて、中耳炎はこの真ん中の部分で起こる病気です。中耳は外からは鼓膜で遮られ、耳管という管で鼻の奥とつながっているので、耳に水が入っても中耳炎にはなりません。
まず乳児のミルク性中耳炎の話です。授乳した後、胃の内容物が鼻の方まで逆流して起こる中耳炎で、ミルクを飲ませた後は必ず背中をトントンして、ゲップを出してあげる事が大切です。
次は急性中耳炎で2歳から四歳の子どもに多いです。この年齢では先ほどの耳管が太くて短いので、のどのばい菌が中耳に入りやすいのです。急な耳の痛み、耳だれなどの症状ですが、急な発熱の原因が中耳炎だったという事もよくあります。また、この年齢で多いのが滲出性中耳炎です。中耳に水が溜まり少し耳が遠いという症状なので、気付かれにくい中耳炎です。長引くことも多く、言葉の遅れや、学習力の低下につながったりします。
次に飛行機で経験するのが航空性中耳炎です。機内は上空では気圧が下がるので上昇や下降時に中耳と外の気圧差が生じて鼓膜が引っ張られ痛くなるわけです。この圧差を調節するのが耳管で、唾を飲むと開きます。離着陸のときにアメをなめると予防になります。
さらに高齢になると、耳管が古くなって、中耳の分泌液をのどに送る機能が低下し、子どもの時のように滲出性中耳炎を起こします。急に耳が遠くなったときは耳を確かめることも大切です。
いろんな中耳炎の話をしましたが、気になる症状があるときは近くの耳鼻科を受診してください。(2019年11月)
まず乳児のミルク性中耳炎の話です。授乳した後、胃の内容物が鼻の方まで逆流して起こる中耳炎で、ミルクを飲ませた後は必ず背中をトントンして、ゲップを出してあげる事が大切です。
次は急性中耳炎で2歳から四歳の子どもに多いです。この年齢では先ほどの耳管が太くて短いので、のどのばい菌が中耳に入りやすいのです。急な耳の痛み、耳だれなどの症状ですが、急な発熱の原因が中耳炎だったという事もよくあります。また、この年齢で多いのが滲出性中耳炎です。中耳に水が溜まり少し耳が遠いという症状なので、気付かれにくい中耳炎です。長引くことも多く、言葉の遅れや、学習力の低下につながったりします。
次に飛行機で経験するのが航空性中耳炎です。機内は上空では気圧が下がるので上昇や下降時に中耳と外の気圧差が生じて鼓膜が引っ張られ痛くなるわけです。この圧差を調節するのが耳管で、唾を飲むと開きます。離着陸のときにアメをなめると予防になります。
さらに高齢になると、耳管が古くなって、中耳の分泌液をのどに送る機能が低下し、子どもの時のように滲出性中耳炎を起こします。急に耳が遠くなったときは耳を確かめることも大切です。
いろんな中耳炎の話をしましたが、気になる症状があるときは近くの耳鼻科を受診してください。(2019年11月)