小児科/睡眠が子どもに与える影響

睡眠が子どもに与える影響

 寝る子は育つといいます。睡眠が子どもに与える影響はとても大きく、医学的にも証明されています。しかし世界的に見ても日本の子どもたちは断トツで睡眠時間が短くなっています。乳幼児の半数近くが夜10時以降に寝ており、14歳の6割から7割が0時以降に寝ているという統計もあります。子どもの寝る時間が遅い理由で、最も多かったのはゲームや携帯ではなく、「なんとなく」でした。これは大人も含めた日本人全体の生活が夜型にシフトしていることが原因と考えられます。
 睡眠不足は体と心の両方に悪い影響を及ぼします。体への影響としては血糖値が上がりやすくなる、免疫力が下がる、血圧が上がる、太りやすくなるなどあります。心への影響としては集中力が下がる、記憶力が落ちる、イライラしやすくなる、気分が落ち込みやすくなる、怒りっぽくなるなどがあります。
 睡眠不足があると、朝一人で起きられず、食欲がない、休みの日には普段より2時間以上多く寝る、日中に居眠りをする、疲れやすいなどの症状がみられるようになります。
 よりよい睡眠のためには、まず朝ご飯をしっかり食べる、朝の太陽をたっぷり浴びる、昼はできるだけ体を動かす、ことなどをこころがけましょう。また布団に入ってから考え事をしたり、友達もみんな夜更かししているから大丈夫という考え方は捨てるようにしましょう。子どもの睡眠不足を解消するためには家族ぐるみで早寝早起きの習慣をつけることが大事です。(2019年11月)