内科/脂質異常症

脂質異常症

 中性脂肪やコレステロールなどの脂質が過剰になると動脈硬化が起こり、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症を引き起こします。
 食事や肝臓で合成されたコレステロールを末梢に運ぶのがLDLであり、末梢から肝臓に運ぶのがHDLです。LDLが過剰になると動脈硬化が進行するため悪玉コレステロールとよばれ、HDLは血管内の掃除をするため善玉コレステロールとも呼ばれます。LDLとHDLの比率であるLH比が低ければ動脈硬化が進みにくいと言われています。
 しかし、中性脂肪が400mg/dl以上の人ではIDLというリポ蛋白が増加します。これはLDLよりも動脈硬化を起こしやすいため、超悪玉コレステロールと呼ばれています。この場合にはLH比は有効では無いため、non-HDLコレステロール(総コレステロールからHDLコレステロールを引いた値)という指標を用いて判定します。これまでに冠動脈疾患を起こした人は二次予防として130以下、それ以外の人では糖尿病、喫煙、高血圧、年齢などでリスク分けされ目標値が設定されます。
一般的にはHDLコレステロールが高いほど動脈硬化が進みにくいわけですが、100mg/dl以上の人で、動脈硬化が進行し心筋梗塞や狭心症を起こす例が報告されています。これはHDLコレステロールの酵素に異常があり、肝臓でコレステロールを放出できなかったため、血液中にHDLコレステロールがうっ滞している状態と考えられています。HDLの値が高い方も頸動脈エコーや脈波による血管年齢の測定を受けられることをお勧めします。(2019年11月)