内科/片頭痛について

片頭痛について

 頭痛は誰でも経験するありふれた症状です。くも膜下出血のような「怖い頭痛」を思い浮かべるかもしれませんが、頭痛の原因のほとんどは命にかかわりません。
その代表である片頭痛についてお話しします。正確な原因はわかっていませんが、脳がいろいろな刺激に敏感になり、脳内の血管が拡がりすぎて炎症をおこすと考えられています。患者数は多く、日本人では15歳以上の成人の8.4%にみられ、若い女性では5人に1人が片頭痛といわれています。
片頭痛の特徴は発作性にくり返し、日常生活に影響がある程の強い頭痛です。頭痛の続く時間は比較的長く、4時間から72時間というのが診断の基準になっていますが、小児はもっと短く一時間くらいで治ることもあります。頭の片側が「ズキズキ」すると思われていますが、必ずしもそうではありません。動くと頭痛がひどくなったり、光や音に敏感になったり「むかむか」して吐くこともまれではありません。一部の片頭痛では頭痛のおこる前に光や「ギザギザ」したものが目の前に出てきてものが見えにくくなることがあります。
治療は頭痛の発作を早く抑える頓服薬と頭痛をおこりにくくする予防薬があります。また、日常生活の工夫で発作を減らすことも可能です。最近は簡単に痛み止めが手に入るため自己判断で治療している人が増えています。痛み止めの飲み過ぎも頭痛を悪化させることがあります。気軽にかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門医を紹介してもらいましょう。(2019年10月)