AGA(男性型脱毛症)について
AGAとは男性型脱毛症の略称で、男性ホルモンと遺伝が関係しており、思春期以降、特に二十代後半~四十代後半で多く見られます。
髪の毛には「ヘアサイクル」という周期があり、通常は(1)髪が大きく成長する成長期、(2)退行期、(3)休止期の三期を繰り返しており、このうち成長期は二~六年ほどあります。AGAの発症にはジヒドロテストステロンという男性ホルモンが関係します。このホルモンの作用が強いと髪の成長が止まり、正常な長さになる前に脱毛が起こり「休止期」に入るため通常よりヘアサイクルが短くなり髪の毛の量が少なくなります。
また、このホルモンが作用する場所は前頭部、頭頂部にあるため、この部分の発症が多いのです。また遺伝的な要因としては母親から受け継ぐAR遺伝子が関係し、この遺伝子があると薄毛になりやすいとも言われています。
診断は臨床症状や問診と拡大鏡での頭皮の観察です。薄毛の部分には太い毛と細い毛がまだらに生えています。AGAの起こらない側頭部や後頭部の髪の太さや分量を比較することも有効です。
治療は飲み薬や塗り薬を基本とし、現在は頭皮の血行を改善して髪の成長を促すものや、ジヒドロテストステロンの産生を抑える作用がある3種類のお薬を適切に組み合わせながら継続的に行われています。
治療効果には個人差があり、まず開始から半年は治療を続けることが大切です。途中で治療をやめると再発し進行します。若い時期や薄毛が気になり始めた時期から治療をはじめ、継続することがとても大切です。(2019年9月)
髪の毛には「ヘアサイクル」という周期があり、通常は(1)髪が大きく成長する成長期、(2)退行期、(3)休止期の三期を繰り返しており、このうち成長期は二~六年ほどあります。AGAの発症にはジヒドロテストステロンという男性ホルモンが関係します。このホルモンの作用が強いと髪の成長が止まり、正常な長さになる前に脱毛が起こり「休止期」に入るため通常よりヘアサイクルが短くなり髪の毛の量が少なくなります。
また、このホルモンが作用する場所は前頭部、頭頂部にあるため、この部分の発症が多いのです。また遺伝的な要因としては母親から受け継ぐAR遺伝子が関係し、この遺伝子があると薄毛になりやすいとも言われています。
診断は臨床症状や問診と拡大鏡での頭皮の観察です。薄毛の部分には太い毛と細い毛がまだらに生えています。AGAの起こらない側頭部や後頭部の髪の太さや分量を比較することも有効です。
治療は飲み薬や塗り薬を基本とし、現在は頭皮の血行を改善して髪の成長を促すものや、ジヒドロテストステロンの産生を抑える作用がある3種類のお薬を適切に組み合わせながら継続的に行われています。
治療効果には個人差があり、まず開始から半年は治療を続けることが大切です。途中で治療をやめると再発し進行します。若い時期や薄毛が気になり始めた時期から治療をはじめ、継続することがとても大切です。(2019年9月)