気胸
気胸は肺の一部(てっぺんの方が多いのですが)にブラという空気の入った袋ができ、1~2ミリほどの小さな穴があいて、肺の中の空気が漏れて肺がしぼんでしまう病気です。原因はよくわかっていませんが、繰り返すことの多い病気です。
典型的な場合を紹介します。高校生の男子が、突然胸のうえの方が痛くなり、歩いているとだんだん息がきつくなってきた。階段をあがるのにもフーフーいう。心配になってお医者さんにいくと、聴診器を当てられレントゲンを撮られて、気胸と診断されます。若くてやせた男性に多い、というのが気胸の特徴です。それでは、年配の人はならないかというと、タバコの大好きな中高年男性は、難治性の気胸になることがあります。肺全体が傷んでおり、穴が空きやすくなっていると考えられています。
気胸の程度はレントゲンで判断し、縮んだ肺のてっぺんが鎖骨より上なら軽度、下なら中等度、完全に縮んでしまっていれば高度と分類します。
治療は、軽度なら安静のみでなおり、入院しなくて良いときもあります。中等度以上であれば、入院し胸腔内へ管を入れ、空気を抜きます。これだけで治ることも多く見られますが、繰り返す時や空気漏れが止まらない時は手術となります。全身麻酔で胸腔鏡による手術をおこない、ブラの部分を切除します。術後は4日ほどで退院できます。
胸痛があり息苦しくなったら、まずはかかりつけ医にかかりましょう。(2019年9月)
典型的な場合を紹介します。高校生の男子が、突然胸のうえの方が痛くなり、歩いているとだんだん息がきつくなってきた。階段をあがるのにもフーフーいう。心配になってお医者さんにいくと、聴診器を当てられレントゲンを撮られて、気胸と診断されます。若くてやせた男性に多い、というのが気胸の特徴です。それでは、年配の人はならないかというと、タバコの大好きな中高年男性は、難治性の気胸になることがあります。肺全体が傷んでおり、穴が空きやすくなっていると考えられています。
気胸の程度はレントゲンで判断し、縮んだ肺のてっぺんが鎖骨より上なら軽度、下なら中等度、完全に縮んでしまっていれば高度と分類します。
治療は、軽度なら安静のみでなおり、入院しなくて良いときもあります。中等度以上であれば、入院し胸腔内へ管を入れ、空気を抜きます。これだけで治ることも多く見られますが、繰り返す時や空気漏れが止まらない時は手術となります。全身麻酔で胸腔鏡による手術をおこない、ブラの部分を切除します。術後は4日ほどで退院できます。
胸痛があり息苦しくなったら、まずはかかりつけ医にかかりましょう。(2019年9月)