ドライアイ・VDT症候群

ドライアイ・VDT症候群

 ドライアイとは、涙の量が減ったり質が悪くなることで、目が乾燥してさまざまな症状を引き起こす病気です。
涙が少なくなり粘膜を保護できなくなると、目の表面が傷つき、ゴロゴロしたり、ヒリヒリ・しょぼしょぼしたり、不快感が出てきます。また、涙の層が不安定になれば、かすんで見えたり、光をまぶしく感じたり、目が疲れやすくなることもあります。
では、どういうことでドライアイになるのでしょうか。
エアコンによる空気の乾燥などの環境要因の他、最近はVDT症候群といわれる病気が問題視されています。VDT症候群とは、パソコンやスマートフォンなどを使った長時間の作業により、目や体や心に影響がでてしまう病気です。パソコンなどで作業をするときは、集中するとまばたきの回数が少なくなり、目の表面の涙が蒸発してしまいドライアイとなるのです。
ドライアイの対策としては、エアコンの風は直接当たらないようにする、加湿器を使用する。パソコンなどのVDT作業をするときは、適度な休憩をとり、ときどき体操をしたりして緊張をほぐす。室内はまぶしく感じない程度の明るさにして、画面と目の距離は40センチ以上を保ち、視線はやや下向きの角度にした方が乾燥しにくくなります。
そして適宜、点眼薬を使用しましょう。ドライアイに対する点眼薬には色々な種類があります。目の状態や涙の質や量により治療法は異なりますので、気になる方はお近くの眼科で相談してみてください。(2019年7月)