心雑音を指摘されたら

心雑音を指摘されたら

 心雑音とは聴診器で心臓の音を聴いた時に聴こえる雑音で、心臓内部や血管内の血液の流れに乱れがある場合に聴こえます。心臓や血管の病気のほか、発熱や貧血等でも聴こえることがあり、また病気ではない心雑音もあります。
ここでは心臓病についてお話します。心雑音は赤ちゃんから高齢者までの間に、出生時・乳幼児健診・学校健診・一般健診・特定健診等の健診のほか、心臓病以外の病気で医療機関を受診した際にも気づかれ、心臓病が発見されるきっかけになります。
生まれつきの心臓病は、子どもの時に心雑音で発見されることが多く、顔色が悪い、呼吸が苦しいといった症状で発見されることもあります。病気としては心臓の構造異常が多く、心臓内部の壁が充分形成されていない心室中隔欠損症や心房中隔欠損症、大動脈や肺動脈の弁や血管自体が狭い狭窄症、弁の閉鎖が悪く血液が逆流する閉鎖不全症等があります。
一方、成人で心雑音により発見される心臓病には、リウマチ熱後の弁膜症や心臓の筋肉の病気等があり、特に高齢者では動脈硬化による大動脈弁狭窄症や閉鎖不全症が最近増加しています。
心雑音は心臓病発見のきっかけになりますが、心臓病の診断には専門医を受診し、専門医による聴診、レントゲン、心電図、心臓エコー等の検査等により、適切な診療を受けてください。「心雑音が聴こえます」と指摘されたらまずかかりつけ医に相談し、専門医への紹介を受けられることをお勧めします。(2019年6月)