心臓が原因で起こる脳梗塞を予防しましょう
心臓の1部が1分間に300回以上で無秩序に動く心房細動という不整脈があります。心房細動では心房内で血液の流れがよどみ血栓という血の塊が出来やすくなります。この血栓が心臓から飛んで脳の血管に詰まるため、心房細動があると脳梗塞を発症する確率が約5倍高いといわれています。また大きな脳の血管が詰まるため重症の脳梗塞を起こし、他の脳梗塞と比べて極端に予後不良である事が知られています。
心房細動は遺伝的要因を持った比較的若い年代で起こす人もいますが、一般的には年齢とともに増えてくる不整脈です。60歳を境にその頻度は急激に高まり、80歳以上では約10人に1人の割合とも言われており、いつ誰に起こっても不思議ではない不整脈です。
しかし心房細動の約半数の方は無症状で、脳梗塞を起こして初めてわかる人もいて発見が難しい不整脈です。このため自分で手首の脈を触れる「検脈」がとても重要です。
心房細動と診断されたら血を固まりにくくする抗凝固剤を使うのが一般的です。最近ではカテーテル焼灼術で治療する機会も増えています。これはカテーテルという細い管を足の付け根から静脈を通じて心臓に入れ、異常な電気興奮を起こしている部位を冷凍あるいは焼灼する方法です。この治療が成功して正常の脈を維持するためには、早期発見がとても重要です。
早く心房細動を見つけるために日頃から「検脈」する習慣をつけて、脈の不整があれば早めにかかりつけの医師にご相談下さい。(2019年6月)
心房細動は遺伝的要因を持った比較的若い年代で起こす人もいますが、一般的には年齢とともに増えてくる不整脈です。60歳を境にその頻度は急激に高まり、80歳以上では約10人に1人の割合とも言われており、いつ誰に起こっても不思議ではない不整脈です。
しかし心房細動の約半数の方は無症状で、脳梗塞を起こして初めてわかる人もいて発見が難しい不整脈です。このため自分で手首の脈を触れる「検脈」がとても重要です。
心房細動と診断されたら血を固まりにくくする抗凝固剤を使うのが一般的です。最近ではカテーテル焼灼術で治療する機会も増えています。これはカテーテルという細い管を足の付け根から静脈を通じて心臓に入れ、異常な電気興奮を起こしている部位を冷凍あるいは焼灼する方法です。この治療が成功して正常の脈を維持するためには、早期発見がとても重要です。
早く心房細動を見つけるために日頃から「検脈」する習慣をつけて、脈の不整があれば早めにかかりつけの医師にご相談下さい。(2019年6月)