腎機能を表すeGFRが異常と言われたら
eGFRは腎機能を表す指標で、“体のごみを捨てる力、すなわち老廃物の排泄能力”を示しています。eGFRの異常の多くはその値が低くなっており、“腎機能低下”の可能性があります。腎機能低下が進行すると腎不全、さらに進行すると、体内の老廃物を機械で除去する透析が必要となります。
eGFRで重要な点が2つあります。一つはeGFRの値が、どの程度の腎機能かいうことです。60未満を低下、30未満を腎不全と呼び、10未満となると透析導入が必要となります。あと一つは、eGFRの低下速度です。eGFRが低値でも長期にわたって維持される場合もあれば、eGFRが60を超えていても、低下速度が速く、数年で透析に至るときもあります。eGFRが異常の場合には、蛋白尿があるかどうかも重要です。蛋白尿が多いほど、将来腎機能低下が進行しやすいことがわかっているからです。
日本腎臓学会と日本医師会は、かかりつけ医から腎臓専門医への紹介が必要な基準を発表しました。eGFRが45未満となったとき、eGFRが低下していなくても蛋白尿1+以上が持続するときには専門医への受診を勧めています。大切なことは、蛋白尿があってもeGFRが低くても無症状のまま進行することがあるということです。eGFRが異常な場合には、是非かかりつけ医と相談して下さい。また、無料の特定健診を受ければ、早期に腎臓病を発見することができますので、受診をお勧めいたします。(2019年5月)
eGFRで重要な点が2つあります。一つはeGFRの値が、どの程度の腎機能かいうことです。60未満を低下、30未満を腎不全と呼び、10未満となると透析導入が必要となります。あと一つは、eGFRの低下速度です。eGFRが低値でも長期にわたって維持される場合もあれば、eGFRが60を超えていても、低下速度が速く、数年で透析に至るときもあります。eGFRが異常の場合には、蛋白尿があるかどうかも重要です。蛋白尿が多いほど、将来腎機能低下が進行しやすいことがわかっているからです。
日本腎臓学会と日本医師会は、かかりつけ医から腎臓専門医への紹介が必要な基準を発表しました。eGFRが45未満となったとき、eGFRが低下していなくても蛋白尿1+以上が持続するときには専門医への受診を勧めています。大切なことは、蛋白尿があってもeGFRが低くても無症状のまま進行することがあるということです。eGFRが異常な場合には、是非かかりつけ医と相談して下さい。また、無料の特定健診を受ければ、早期に腎臓病を発見することができますので、受診をお勧めいたします。(2019年5月)