パーキンソン病の治療

パーキンソン病の治療

 パーキンソン病は、発症して五年で動けなくなる難病と言われていましたが、新しい治療薬が開発されて寿命は普通の人と変わらなくなってきました。また以前は治療開始は遅い方がよいと言われていましたが、最近では早い時期から正しい治療を行った方がはるかに経過がよいということがわかってきました。それでも、進行すると薬の効き目が悪くなったり、治療に伴う副作用が現れることがあります。最適な治療法を選んで細かく調整することで、副作用を減らしてよい状態を長期間保つことができます。神経内科の専門医は治療薬に詳しいので個人個人に合わせた治療を進められると思います。
薬の調節をしても症状の変動が大きい場合には、脳に電極を入れて治療する手術や、胃ろうという胃に開けた穴から小型ポンプで薬を持続的に注入する治療法を選ぶこともできます。患者さんによっては日常生活が大きく改善すると思います。つい最近、iPS細胞から作った神経細胞を脳に移植する世界初の臨床試験が始まりました。移植した細胞がドーパミンを作り出す再生医療は大いに期待されています。
さらに、薬だけではなく日頃の運動が大切です。しっかり運動を続ける方は長くお元気です。生活動作そのものにリハビリ効果があるので、家事や仕事に積極的に取り組んでください。安静は不要です。それまでの活動や仕事をやめることは逆効果です。病気を無駄に恐れず治療して元気に生活しようという意欲が大切です。(2019年3月)