パーキンソン病とパーキンソン症候群

パーキンソン病とパーキンソン症候群

 パーキンソン病は中年以降に発病し、ゆっくりと進行する病気です。脳の奥の黒質と言う部分にある神経細胞が減少し、ドーパミンという物質が不足して起こる病気です。
最初は、動作が遅くなる、リラックスしている時に手の指や足が震えることに気づくことが多く、これらは老化による症状と思いがちです。しかし、次第に手足の筋肉がこわばる、歩行が小刻みになる、倒れやすくなるなどの症状が目立つようになります。また、意外と多いのが便秘や、夜中にはっきりした寝言を言う、大声を出すなどの症状です。それ以外に嗅いを感じにくくなったり、動くものが見える幻覚を自覚している方もおられます。思い当たる症状がある場合は神経内科を受診することをお勧めします。
この病気はCTやMRIなどでは異常がなく、血液検査でも診断できません。診断の決め手は神経学的な診察で、先ほど述べたような特徴的な症状から診断をします。
一方で、パーキンソン病ではありませんがよく似た症状を持つ間違えやすい病気があります。これらをパーキンソン症候群と言います。その中には多系統萎縮症、進行性核上性麻痺などの神経疾患や、薬の副作用、脳血管障害など様々な病気が含まれます。これらはパーキンソン病とは別の病気ですので、パーキンソン病の治療をしても十分な効果は得られません。このように、パーキンソン病の診断には細心の注意が必要になります。(2019年3月)