歯が痛むのに原因は歯ではない
お口の中の歯や歯ぐきの痛みの中には直接歯や歯ぐきに原因がないのにその場所に痛みを感じるものがあります。これを非歯原性疼痛と言います。「何回治療しても良くならない」「痛かった歯を抜歯しても痛む」などの場合はこの病気が疑われます。
非歯原性疼痛には筋肉の痛みが生じる筋・筋膜症候群、神経痛の一種である三叉神経痛、口の中にも痛みを感じる頭痛など様々な病気が含まれますが、それぞれ原因や治療法は異なります。まずはしっかりと診断する必要がありますが、口の中の痛みは多くが歯や歯ぐきが原因であることは間違いなく、本当に歯に原因がないのか徹底的に調べることから始めます。特に歯の神経を取る治療をしたあとの痛みは、歯の根の形が複雑なために、専門医が顕微鏡で見てようやく神経の取り残しがわかる場合も少なくありません。それらをしっかり調べた上で他の原因が特定できれば、例えば筋・筋膜症候群では薬物療法などで改善する場合があります。
そもそも口の中は感覚を伝える神経の密度が高いためにどこが痛んでいるのか正確に表現するのは難しく、またいろいろな原因で痛みが生じやすい場所でもあります。最近では歯科医師の間でも非歯原性疼痛が認知されるようになり、必要な場合は専門医に紹介するなどの対応が取られるようになってきました。痛みが続いている方はあきらめずにぜひかかりつけの歯科医師に相談してみてください。(2019年2月)
非歯原性疼痛には筋肉の痛みが生じる筋・筋膜症候群、神経痛の一種である三叉神経痛、口の中にも痛みを感じる頭痛など様々な病気が含まれますが、それぞれ原因や治療法は異なります。まずはしっかりと診断する必要がありますが、口の中の痛みは多くが歯や歯ぐきが原因であることは間違いなく、本当に歯に原因がないのか徹底的に調べることから始めます。特に歯の神経を取る治療をしたあとの痛みは、歯の根の形が複雑なために、専門医が顕微鏡で見てようやく神経の取り残しがわかる場合も少なくありません。それらをしっかり調べた上で他の原因が特定できれば、例えば筋・筋膜症候群では薬物療法などで改善する場合があります。
そもそも口の中は感覚を伝える神経の密度が高いためにどこが痛んでいるのか正確に表現するのは難しく、またいろいろな原因で痛みが生じやすい場所でもあります。最近では歯科医師の間でも非歯原性疼痛が認知されるようになり、必要な場合は専門医に紹介するなどの対応が取られるようになってきました。痛みが続いている方はあきらめずにぜひかかりつけの歯科医師に相談してみてください。(2019年2月)