耳に音が響く聴力過敏

音が耳に響く聴覚過敏

 今まで気にならなかった音が異常に大きく聞こえる、耳に響いて不快といった症状を聴覚過敏といいます。
原因として一つは耳そのものの病気です。鼓膜の裏の中耳腔(ちゅうじくう)やその奥の内耳の病気で起こります。まず中耳腔は、のどと耳管という管でつながっていて、この管がうまく働かないと耳のつまり感や、音や声が響いて聞こえたりします。また、この中耳腔には音を内耳に伝える耳小骨があり筋肉が付いていて、大きな音が入ったとき緊張し骨の動きを調節しています。麻痺すると音が響くことになり、顔面神経麻痺などで起こります。
また中耳腔の奥の内耳の難聴は、半分壊れたスピーカーのようなもので、音量を下げると聴こえないが、少し上げ過ぎるとガンガン響いてしまいます。急に起こる病気としては低音障害型突発難聴や一部のメニエール病などです。また、年齢などからくる難聴の大部分も内耳が原因なので、例えばテレビや補聴器の音量を少し上げすぎると響いてしまいます。
次の原因が、脳や精神の問題です。例えばホラー映画を見た後や暗闇では些細な物音でもビクッとするように、神経が緊張している状態です。ストレスや不安、うつ状態などが原因になります。
また、これらの病気とは別に発達障害など生来の個性として聴覚過敏を持っている人もいます。そういった方には周囲が理解を示すことが大切です。
この聴覚過敏は耳鳴に次ぐほど多い訴えの一つです。お悩みの方はまず近くの耳鼻科で相談してくださいませ。(2019年2月)