わかりにくい甲状腺の病気・甲状腺機能亢進症と低下症
甲状腺は、首の喉仏のやや下にある蝶々のような形をした臓器です。腫れると首が大きく見えます。このように甲状腺の異常はわかりやすい症状がある一方、分かりにくいものがあります。それが甲状腺の機能亢進症と低下症です。
甲状腺機能とは、甲状腺の働きのことで甲状腺ホルモンを作る機能のことです。甲状腺ホルモンの作用は、ひとくちにいって体の元気を上げる作用といっていいでしょう。身体の活動性を上げて、臓器・細胞の代謝を正常より活発にさせます。この作用が強いと甲状腺機能亢進症といい、一方甲状腺ホルモン作用が低いと甲状腺機能低下症といいます。具体的な症状としては、甲状腺機能亢進症では、体の元気が上がっているので、動悸、息切れ、食欲増加、体重減少、手の振るえ、倦怠感、汗を多くかく、などがあり、いずれも体が興奮状態である症状です。また、気持ち的にもそわそわしたり、落ち着きがなかったりすることも亢進症状の一つです。一方低下症では、眠気、倦怠感、体重増加、むくみ、月経が重い、便秘、などで体の活動性が低くなっています。また低下症も精神面での症状である、ぼーっとしている、元気がない、さらに悪化すると意識混濁などの症状があります。このように、甲状腺機能亢進症と低下症、これらの症状はいずれも首からきているとは連想できないのではないでしょうか。体や気持ちの元気が出すぎていたり、なかったりするときは、甲状腺の病気かもしれないと思うことが大切です。(2019年2月)
甲状腺機能とは、甲状腺の働きのことで甲状腺ホルモンを作る機能のことです。甲状腺ホルモンの作用は、ひとくちにいって体の元気を上げる作用といっていいでしょう。身体の活動性を上げて、臓器・細胞の代謝を正常より活発にさせます。この作用が強いと甲状腺機能亢進症といい、一方甲状腺ホルモン作用が低いと甲状腺機能低下症といいます。具体的な症状としては、甲状腺機能亢進症では、体の元気が上がっているので、動悸、息切れ、食欲増加、体重減少、手の振るえ、倦怠感、汗を多くかく、などがあり、いずれも体が興奮状態である症状です。また、気持ち的にもそわそわしたり、落ち着きがなかったりすることも亢進症状の一つです。一方低下症では、眠気、倦怠感、体重増加、むくみ、月経が重い、便秘、などで体の活動性が低くなっています。また低下症も精神面での症状である、ぼーっとしている、元気がない、さらに悪化すると意識混濁などの症状があります。このように、甲状腺機能亢進症と低下症、これらの症状はいずれも首からきているとは連想できないのではないでしょうか。体や気持ちの元気が出すぎていたり、なかったりするときは、甲状腺の病気かもしれないと思うことが大切です。(2019年2月)