外陰部のかゆみ

外陰部のかゆみ

 外陰部のかゆみで婦人科外来を受診される方が多いようです。また、かゆみだけでなく、おりものが増加している患者さんもおられます。
その原因は様々で、一番多い原因と思われるのが、外陰腟カンジダ症です。外陰部のかゆみとともに、白や黄色の豆腐の粕状のおりものが増えることが特徴です。糖尿病・妊娠、あるいはそのほかの原因で体の抵抗力が低下するために、症状が出るといわれています。この場合、膣を洗浄して、薬を入れたり、軟膏を塗ったりして治療します。再発することも珍しくないので、しっかり治療することが必要です。
次にヘルペス性外陰炎も、外陰部のかゆみや痛みを引きおこします。症状はかゆみとともに、口内炎のような潰瘍が外陰部にできます。ヘルペスは、抗ウイルス剤の内服および軟膏などで治療します。
さらに、外陰部のかゆみの原因としては、トリコモナス腟外陰炎、大腸菌などによる細菌性膣炎によるおりものの増加でおこる外陰炎などがあげられます。それぞれに対し、適切な治療が必要です。
以上は、感染の原因による外陰のかゆみですが、その他にも、アレルギー性の接触性皮膚炎、外陰がんなどの腫瘍、蟯虫、毛じらみなども外陰部のかゆみの原因になります。
最近は市販薬を使用し、治療する方もいらっしゃいますが、不適切な治療では、かゆみが悪化し、治りにくくなることもあります。まずは、産婦人科を受診して、適切な診断・治療を受けられることをおすすめします。(2019年1月)