子どもの頭痛

子どもの頭痛

  大人と同様に、子どもでも頭痛はよく見られる症状の一つです。しかし頭痛は本人にしかわからない症状なので、どういう痛みか、どこが痛むか、いつ痛むか、などの問診がとても重要になります。頭痛には特別に原因のない一次性頭痛と、原因になる病気がある二次性頭痛があります。一次性頭痛で多いのは、片頭痛と緊張型頭痛です。片頭痛は、頭の片側が痛むことから片頭痛と呼ばれますが、実際には頭の両側やおでこ、頭のてっぺんなど、痛む場所は様々で、ズキズキとした痛みが特徴です。ただ後頭部の痛みは多くありません。一方、緊張型頭痛では後頭部の痛みが多く、締め付けられるような重い痛みです。頭の後ろや肩、首などが痛くなり、頭全体が痛いと訴える子もいます。パソコンやゲームなどで長時間、同じ姿勢を保つことで血流が悪くなって起きることもあります。
片頭痛は、痛み止めを使い、明かりを落とした静かな部屋で休ませることで改善します。緊張型頭痛の場合は体を動かしたり、入浴などで血行を良くすることで改善します。
二次性頭痛は何らかの病気が原因で起きる頭痛です。原因として、風邪などによる発熱、副鼻腔炎、頭のけがなどがあり、まれに髄膜炎、脳腫瘍などがあります。頭痛に伴って、ふらつく、手足が動かしづらい、何度も吐く、目の見え方がおかしいなどの症状があるときは、検査が必要です。お子さんが頭痛を訴える場合は、かかりつけの小児科を受診してください。(2019年1月)