足の痛みと靴の選び方
足の形や大きさは人それぞれで、全ての人に合う万能な靴は存在しません。そのため靴を選ぶ際は、1.踵部分のサポートが窮屈すぎず緩すぎない。2.指先への締め付けがなくゆとりがある。3.甲部分がフィットして前滑りがない。4.長さが重要なので幅が合わない時はサイズアップせずに幅の広い靴を選ぶ。5.ヒールの高さは3センチ以下が望ましい。というポイントを押さえておく必要があります。本来、靴はファッション性重視ではなく足によくフィットしたものでないと足全体に悪影響を及ぼします。例えば極端なハイヒールや、靴の甲が広くあいて先端も中央でとがっているパンプスなどは指先に大きな負担をかけます。その靴を履いてレントゲンを撮ると正常な人の足でも外反母趾の形になっています。まるで鋳型にはめて外反母趾を作っているようなものだと言えるのです。その反省から、ヒールの高さが2~3センチで靴幅を広くし、靴の先端も親指寄りにした外反母趾予防の靴も売られています。ファッション性もかなり保たれていますので一度見る価値はあると思います。次に扁平足や甲の高い足、外反母趾などの変形がある方は歩くと足がすぐ疲れる傾向があると思います。足のアーチ形状が崩れて着地の際の圧力をうまく吸収できなくなっている為ですが、さらに決まったところに圧力が集中して胼胝(べんち)(たこ)や魚の目ができて痛みの原因にもなります。そういうときには圧力をうまく分散する為の適切な中敷き選びが重要ですので、まず整形外科医に相談してください。(2019年1月)