関節リウマチの症状や原因について

関節リウマチの症状や原因について

 関節は、骨と骨を繋いで曲げ伸ばしをするための大切な部品です。指一本にも3箇所関節がありますし、肩や膝など全身には多くの関節があります。長く使い続ける部品なので、痛みの多くは部品が古くなることで起こりますが、病気で痛む場合があるので注意が必要です。
その中でも関節リウマチは、全身の関節が破壊されながら進行していく病気で、放っておくと関節が変形していくばかりでなく、肺や血管など内臓にも影響が及ぶ重大な病気です。
関節は腫れや熱を持ち、動かさなくても疼く様に痛みますが、しばらく収まることもあります。微熱やだるさを感じることもあります。手足の関節が痛むことが多いのですが、顎や首が痛むこともあります。
30から50歳の女性に多い病気ですが、男性や高齢の方にも発病します。病気の原因は、ウイルスや細菌などの外敵から身を守る免疫の仕組みに異常がおきて、外敵の代わりに自分の関節を攻撃してしまうことと考えられています。リウマチになりやすい遺伝子があり、タバコや歯周病などが発病を進めることも判ってきました。
診断は、超音波診断装置やMRIなどの器械で関節の状態を調べることと、詳しい血液検査の組み合わせで行われます。関節リウマチと診断されれば、リウマチに効果のある飲み薬や注射による治療などがあります。正しい診断や治療にはリウマチ専門医への受診が必要ですので、関節の痛みが続く場合は、まずかかりつけの医師にご相談ください。(2019年1月)