放ってはいけない白衣高血圧
血圧は、一定ではなく常に揺らいでおり、心や体の調子、測定する時間帯などで時々刻々と変動します。一般に昼間の血圧に対して夜間の血圧は10%から20%低くなります。日中の上の血圧が100mmHgとしたら夜間は90mmHgから80mmHgということです。
白衣高血圧とは、診察室で測定した血圧が常に高い値、すなわち上の血圧が140mmHg以上を示すのに、家庭で測定した血圧が常に正常な状態をいいます。
白衣高血圧の原因は、ひとことで言えば自律神経の乱れです。ストレスに対する過剰な交感神経の緊張が血圧を上昇させます。ですから、白衣高血圧の人は診察室だけでなく緊張する場面で血圧が急上昇している危険性があります。
白衣高血圧の頻度は報告により様々ですが、高血圧症と診断された人の約20%位のようです。特に、高齢者、女性、喫煙者にその頻度が高いと言われています。また、糖尿病など自律神経機能に障害を来す患者さんにもよく見られます。
白衣高血圧を治すには、家庭での血圧測定を習慣づけて、血圧への不安を和らげることが大事です。家庭と診察室の血圧の差が小さければ、降圧剤を服用する必要はなく様子を見ることができます。しかし、極端に上昇する場合、ほてりや動悸などの症状を伴う場合は、何らかの治療が必要となることもあります。
白衣高血圧だからといって放っておかないで、かかりつけの医師に相談して適切な指導を受けてください。(2019年2月)
白衣高血圧とは、診察室で測定した血圧が常に高い値、すなわち上の血圧が140mmHg以上を示すのに、家庭で測定した血圧が常に正常な状態をいいます。
白衣高血圧の原因は、ひとことで言えば自律神経の乱れです。ストレスに対する過剰な交感神経の緊張が血圧を上昇させます。ですから、白衣高血圧の人は診察室だけでなく緊張する場面で血圧が急上昇している危険性があります。
白衣高血圧の頻度は報告により様々ですが、高血圧症と診断された人の約20%位のようです。特に、高齢者、女性、喫煙者にその頻度が高いと言われています。また、糖尿病など自律神経機能に障害を来す患者さんにもよく見られます。
白衣高血圧を治すには、家庭での血圧測定を習慣づけて、血圧への不安を和らげることが大事です。家庭と診察室の血圧の差が小さければ、降圧剤を服用する必要はなく様子を見ることができます。しかし、極端に上昇する場合、ほてりや動悸などの症状を伴う場合は、何らかの治療が必要となることもあります。
白衣高血圧だからといって放っておかないで、かかりつけの医師に相談して適切な指導を受けてください。(2019年2月)