腎盂・尿管がん
腎盂とは、腎臓で作られた尿を集め、尿管へおくる袋状の臓器です。腎盂がんとはここにできたがんのことをさします。腎盂から連続し膀胱に尿を届ける管状の臓器を尿管と呼びますが、ここにできたがんは尿管がんと呼ばれます。両者は治療法にもあまり差がないため、腎盂・尿管がんという一つのグループとしてまとめて考えることが一般的です。
最も多い症状は肉眼で確認できる血尿です。一般的に無症状のことが多いのですが、がんが腎臓周囲に広がった場合は腰から脇腹の痛みが起こることもあります。発症の要因としては喫煙があげられ、喫煙率の高い男性が女性と比べてこの病気にかかる割合も高いです。診断は造影剤を用いたCT検査が行われます。尿中のがん細胞を検出する尿細胞診も重要ですが必ずしもがん細胞が検出できるわけではなく、どうしても診断がつかない場合は、麻酔をかけ尿道から膀胱や腎臓まで見て観察し、生検を行う内視鏡検査が必要です。治療は病気の進行度合いにもよりますが遠隔転移がなく早期であれば、片方の腎臓・尿管を全部摘出する手術が一般的です。遠隔転移がある場合は抗がん剤を用いた全身化学療法や放射線治療を組み合わせた集学的治療を行うことがあります。しかしながら多くのがんに共通することですが遠隔転移のある場合、高い治療効果は期待できません。
痛みを伴わない肉眼で分かる真っ赤な血尿を認めた時、泌尿器科を受診されることをおすすめします。(2018年8月)
最も多い症状は肉眼で確認できる血尿です。一般的に無症状のことが多いのですが、がんが腎臓周囲に広がった場合は腰から脇腹の痛みが起こることもあります。発症の要因としては喫煙があげられ、喫煙率の高い男性が女性と比べてこの病気にかかる割合も高いです。診断は造影剤を用いたCT検査が行われます。尿中のがん細胞を検出する尿細胞診も重要ですが必ずしもがん細胞が検出できるわけではなく、どうしても診断がつかない場合は、麻酔をかけ尿道から膀胱や腎臓まで見て観察し、生検を行う内視鏡検査が必要です。治療は病気の進行度合いにもよりますが遠隔転移がなく早期であれば、片方の腎臓・尿管を全部摘出する手術が一般的です。遠隔転移がある場合は抗がん剤を用いた全身化学療法や放射線治療を組み合わせた集学的治療を行うことがあります。しかしながら多くのがんに共通することですが遠隔転移のある場合、高い治療効果は期待できません。
痛みを伴わない肉眼で分かる真っ赤な血尿を認めた時、泌尿器科を受診されることをおすすめします。(2018年8月)