健康一口メモ/赤、白、緑、黄色?~不思議な尿の色

赤、白、緑、黄色?~不思議な尿の色

 「尿は健康のバロメーター」と言われるように、尿が病気の兆候を知らせてくれることがあります。赤や白、緑、紫色の尿が出たらびっくりしますね。尿の色で病気が分かるのでしょうか?
健康な人の尿は、透明なうすい黄色をしています。大量に水分を摂って尿量が過剰になると、尿の色素であるウロビリノーゲンが薄まって無色になります。糖尿病の人に多く見られます。逆に、水分を摂る量が異常に少なかったり大量の汗をかいて脱水になると、尿量が極端に少なくなって濃縮され麦茶のような色になります。 色の着いた尿で代表的なものは赤い尿です。赤い尿のほとんどは、尿に血液が混じった血尿で、膀胱炎や腎結石、腎臓がん・膀胱がんなどです。特に高齢者で、排尿時の痛みがない場合は膀胱がんの可能性があるので注意が必要です。オレンジ色の尿は、黄疸の可能性があり、ビタミン剤などのサプリメントでも色が着く時があります。
白い尿は、膀胱炎がひどくて膿で尿が濁る場合です。寄生虫のフィラリアに感染したことがある人で、乳び尿という白く濁った尿が出ることもあります。緑膿菌が原因の膀胱炎では、細菌が緑色の色素を出すために尿が緑色になります。また、薬によっては尿が緑色になるものがあります。
そのほか、膀胱に排尿用のカテーテルを長期間入れている人で、尿中の色素変化のために排尿バッグが紫色に変色して紫の尿と勘違いされる場合もあります。
このように、不思議な色の尿は体の異常を教えてくれるサインです。泌尿器科専門医にご相談ください。(2018年6月)