健康一口メモ/点眼薬のさし方

点眼薬のさし方

 点眼薬は医者や薬剤師からそれぞれの用法・用量の説明を受け、正しい使い方をするのが大事です。点眼する場合には手を石鹸でよく洗い、下まぶたを軽く下の方に引き、細菌や涙が容器の中に逆流するのを防ぐため、容器の先端がまぶたやまつ毛に当たらないようにして必要な滴数を点眼します。点眼後はまばたきをせず、静かに約一分間目を閉じるのが効果的です。目頭を軽く抑えると涙の出口から鼻、のどへ流れるのを防ぎ、点眼薬の苦みなどを感じなくなります。あふれた点眼薬は清潔なガーゼやティッシュペーパーで拭きとるといいでしょう。特に、緑内障治療薬では全身への影響やまぶたの周囲の皮膚が黒ずむなどの色素沈着などの変化を来すので使用時の注意事項を確認しておく必要があります。
複数の点眼薬を使用する時には五分間程度、間隔を開け、さす順番などは必ず医師の指示に従いましょう。また、点眼した後には間違った使用を防ぐために他の点眼薬の袋に入れないようにします。保存の注意がなくても直射日光を避け、涼しいところで保存します。目薬の種類よって冷蔵庫などの冷暗所保存となっている場合には指示通りに保存してください。開封したら使用期限を守って長くても1カ月以内で使い切るのが大事です。
点眼しても効き目がない、視力障害、目の充血がみられる時には専門医の受診をおすすめします。(2018年7月)