健康一口メモ/後鼻漏と後鼻漏感

後鼻漏と後鼻漏感

 後鼻漏とは鼻水が鼻の奥からのどに下がる症状です。風邪の時によくみられますが、急性や慢性の副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎でもみられます。
実は鼻水は一日に一升瓶(びん)一本分くらい分泌され、のどに流れていますが生理的なものなのでほとんど自覚されません。しかし、副鼻腔炎ではドロッとした鼻水が鼻の奥にへばりつくため、またアレルギー性鼻炎ではサラサラした鼻水が大量に流れるため不快感を伴います。これらの病気では、鼻をかむと前からも鼻水が出てきますし、耳鼻科を受診すれば診断も容易で治療法も確立しています。
問題なのは、鼻をかんでも前の方に出てこない、診察や検査などでもこれまで述べた病気がないにもかかわらず鼻の奥の不快感が続く場合です。例えば、鼻の奥にいつも流れていて口からペッペッと出すしかない、鼻のつまり感が取れない、鼻の奥の違和感が続いて長い間悩んでいるといった具合です。この状態を後鼻漏感とよんでいます。原因がつかみにくいため治療に苦労することもあります。
考えられる原因として、一つは、上咽頭という鼻の奥の突き当りの部分の炎症です。鼻からも口からも見えないため診断しにくい部分です。そのほか、胃酸の逆流、自律神経の乱れ、ストレスなどの心因的なもの、また特にお年寄りの方では鼻水の分泌が減って上咽頭やのどが乾燥している場合など色々です。このような症状でお悩みの方はぜひ、近くの耳鼻科を受診してください。(2018年5月)