健康一口メモ／子宮がん検診

　子宮には、子宮の入口の部分の子宮頸部と、子宮の奥の部分の子宮体部があり、それぞれその場所にできるがんを子宮頸がん、子宮体がんと呼びます。一般的に子宮がん検診というと子宮頸がん検診を指します。
子宮がんは、20代から30代の若い世代に多いがんです。子宮頸がんの初期にはほとんど症状がなく、自覚症状が現れる頃にはがんが進行していることも少なくありません。子宮頸がんが進行すると子宮を全て取る手術が必要になるため妊娠・出産ができなくなり、もっと進行すると命に関わるような病気です。そうなる前に早期発見、早期治療が最も大切です。
子宮頸がんは、がんに進行する前の段階を検診で見つけることができるので早期発見が可能ながんです。
子宮頸がんはヒトパピローマウイルスというウイルスにより引き起こされるがんです。このウイルスは性交渉の経験のある女性の約80％が一生に一度は感染すると言われるくらいありふれたウイルスです。ウイルスに感染しても自然に排除されることがほとんどですが、一部の方が持続的にウイルスに感染し子宮頸がんを発症すると言われています。そのため性交渉の経験がある女性は子宮頸がん検診を受けることがすすめられます。ヒトパピローマウイルスに対するワクチンもあります。子宮頸がんはワクチンで予防し、定期的な検診で早期発見ができるがんです。
ぜひかかりつけの産婦人科をみつけ、相談してください。(2018年11月)