健康一口メモ/妊娠中はどのくらい運動していいの?

妊娠中はどのくらい運動していいの?

 妊娠が分かってからどれくらい体を動かしてよいのか心配、またはずっと安静にしていなければいけないとお考えの方も多いと思います。しかし、適度な運動は体重増加の防止だけではなく、体力を維持し、ストレスを解消したり、血行を良くしたりすることでむくみや便秘を改善する効果もあるのです。
まずはウォーキングから始めてみてはいかがでしょう?妊娠を機にわざわざ新しいことを始めるのではなく、日常の中でできるものがおすすめです。ポイントは、一度にたくさん歩くより、こまめなウォーキングを継続したほうが体にとっては効果的といわれています。具体的には、週2回から3回、お腹が張りやすくなる夕方や、日中の炎天下は避け、充分な水分補給をしながら1時間以内が目安です。
さらに体を動かしたいというのであれば、最近では妊娠中でもできるヨガ、エアロビクスやスイミングなども盛んにおこなわれています。特にマタニティ専用クラスが用意されている施設であれば、運動開始前後の血圧測定、胎児心拍の確認などメディカルチェックも受けられるので安心です。
最後に、適度な運動によって子宮収縮が促されることはないとはいわれていますが、お腹が張っている妊婦が運動することは流産・早産につながります。妊娠経過をよく把握しているかかりつけの主治医に相談したうえで可能なもの、かつ、自分の体調にあった、気持ちのいいと感じられる運動を無理のない範囲で行ってください。
妊娠中も体を動かして、心身ともに健やかな生活を送りましょう。(2018年5月)