大腿骨頚部骨折
高齢になって骨粗鬆症になると、転倒などの比較的軽い力で、骨折しやすくなります。
脚の付け根である大腿骨頚部に骨折を起こすと、歩行が困難となります。
大腿骨頚部骨折は高齢の女性に多く、原因として多いのは転倒ですが、寝たきりやそれに近い状態の人では、おむつを交換する時だけではなく、原因が判らない「いつの間にか骨折」を起こしていることもあります。
骨折を起こすのは80歳代、90歳代の方が多く、中には百歳を超える方もいらっしゃいます。
レントゲンで診断を行いますが、時に骨折が分からずに後日分かることもあり、レントゲンでも分からない時には、MRIやCTで診断します。
手術を行わないと、歩けなくなることがほとんどなので、多くは手術が必要です。最近は、麻酔管理や手術方法の進歩によって、多くの大腿骨頚部骨折の方を手術できるようになりました。
術後には、肺炎、心臓病などの合併症、認知症などが起こることがありますが、手術を行わず寝たきりに近い状態になると、全身が衰弱し、状態がさらに悪くなるので、手術を行って早期にリハビリをすることをおすすめします。
何より大切なのは、骨折の予防です。骨粗鬆症の治療を行うとともに、転倒しにくい環境を整えること、食事に気を付け、筋力の維持のために運動をする習慣が大切です。
万一、転んで歩けない、立てない、脚の付け根が痛くて動けない時には、整形外科をすぐに受診しましょう。(2018年5月)
脚の付け根である大腿骨頚部に骨折を起こすと、歩行が困難となります。
大腿骨頚部骨折は高齢の女性に多く、原因として多いのは転倒ですが、寝たきりやそれに近い状態の人では、おむつを交換する時だけではなく、原因が判らない「いつの間にか骨折」を起こしていることもあります。
骨折を起こすのは80歳代、90歳代の方が多く、中には百歳を超える方もいらっしゃいます。
レントゲンで診断を行いますが、時に骨折が分からずに後日分かることもあり、レントゲンでも分からない時には、MRIやCTで診断します。
手術を行わないと、歩けなくなることがほとんどなので、多くは手術が必要です。最近は、麻酔管理や手術方法の進歩によって、多くの大腿骨頚部骨折の方を手術できるようになりました。
術後には、肺炎、心臓病などの合併症、認知症などが起こることがありますが、手術を行わず寝たきりに近い状態になると、全身が衰弱し、状態がさらに悪くなるので、手術を行って早期にリハビリをすることをおすすめします。
何より大切なのは、骨折の予防です。骨粗鬆症の治療を行うとともに、転倒しにくい環境を整えること、食事に気を付け、筋力の維持のために運動をする習慣が大切です。
万一、転んで歩けない、立てない、脚の付け根が痛くて動けない時には、整形外科をすぐに受診しましょう。(2018年5月)